藍色
日本の配色事典

藍色 (あいいろ)
Ai


HEX #234B6A
RGB RGB(35, 75, 106)
HSL HSL(206, 50%, 28%)
色合い 暗い青
マンセル値 2PB 3/5
CMYK CMYK(67, 29, 0, 58)
PCCS記号 dk-B

藍色は、JIS色彩規格に規定されている慣用色名のひとつで、暗い青と定義されています。

藍色は、植物の藍で染めた色に由来する青色です。染め方により様々な色を見せてくれる藍ですが、日本の伝統的な色としての藍色は、藍を黄色の染料とともに染めた緑がかった青色です。

染料としての藍

藍は人類最古の染料と呼ばれ、世界各地で染料として使用されてきました。日本には6世紀頃に中国から伝わったとされています。江戸時代になると藍染は特に人気となり、着物はもちろん、のれんや手ぬぐいなど様々な染めに利用されました。

様々な藍色

藍で染めた色には、様々な呼び名があります。伝統的には、藍のみで染めた色を「縹色」、藍と黄色の染料(黄蘗刈安など)で染めた色を「藍色」と呼びます。 また染め具合の深さにより、「浅葱色」「紺色」などにわかれます。

ことわざ

藍を使った有名な言葉に「青は藍より出でて藍より青し」ということわざがあります。「弟子が師匠の学識や技量を越える」という意味をもつことわざですが、これは染料となる藍自身の色よりも、藍で染めた布の色のほうが鮮やかな青色となることからきています。

関連する色

日本の伝統色 (JIS慣用色名編)

日本では古くから様々な色が使われおり、その色のイメージや染め方から特徴的な呼び方がされてきました。 色名の定義は様々ありますが、国際的な定義のひとつがJIS慣用色名です。


リンク 日本の配色事典
参照元 日本産業規格『JIS Z 8102:2001 物体色の色名』